ファッションカラーとの違いと、いまどきの白髪染め事情
「いつから白髪染めに切り替えたらいいの?」
「明るいカラーはもうできないの?」
「白髪染めっておしゃれができないって本当?」
今回はそんな疑問にお答えしながら、白髪染めと通常のヘアカラー(ファッションカラー)の違いや、最近の白髪染めの進化について分かりやすく解説していきます。
白髪染めとファッションカラーは何が違う?
じつは、白髪染めとファッションカラーの違いは「薬剤の配合バランス」にすぎません。
カラー剤の基本構造
仮にカラー剤を単純に「脱色力(ブリーチ)」と「色素量」で分けるとすると、
明るくするカラー(例:ファッションカラーで明るめ)
→ 脱色力8〜9:色素量1〜2暗めのファッションカラーや白髪染め
→ 脱色力1〜2:色素量8〜9
つまり、**白髪染め用のカラー剤は“色素が濃く作られている”**のが特徴です。
※カラー剤の種類により違いはございます
白髪染めの特徴は「染まりにくい白髪」に対応できること
白髪は普通の黒髪に比べて、
キューティクルが少ない
表面のうろこ状の構造(スケール)が大きく、染料が定着しづらい
メラニン色素がほとんどない
という特徴があります。
そのため、通常のカラー剤では色が入りづらく、色落ちもしやすくなります。
そのぶん、白髪染め用の薬剤はしっかり染まり、色持ちが良くなるように色素が多めに作られています。
昔の白髪染めと今の白髪染めの違い
昔の白髪染めは「赤みのあるブラウン」が主流で、暗く重たく見える仕上がりになりがちでした。
しかし近年は、
赤みを抑えたブラウン〜グレージュ系カラー
透明感のある寒色系カラー(アッシュ・マットなど)
ジアミンフリーや低刺激タイプの薬剤
などが登場し、ファッションカラーとほぼ変わらない仕上がりが可能になっています。
今では「白髪染め=おしゃれできない」という時代ではありません。
白髪染めに切り替えるタイミングは?
「いつから白髪染めに変えたらいいの?」と聞かれますが、大切なのは白髪の量と希望の仕上がり。
白髪が全体の2割以下 → ファッションカラー+ハイライトでぼかすのも◎
白髪が3〜10割 → カバー力の高い薬剤を選ぶor白髪をぼかして活かす
明るめをキープしたい → 10トーン以下なら白髪染めで対応可能(10トーン以上でもぼかしながら入れる事が可能)
自然にぼかしたい → 明るめの白髪染めで明るくぼかしや、ハイライトを併用したカラーが効果的
明るくしたいのか、白髪をしっかり隠したいのかによって薬剤の選び方が変わってきます。
Shi-ki.の白髪染めはここが違います
Shi-ki.では、ただ白髪を「隠す」だけではなく、白髪を活かしたデザイン提案を大切にしています。
根元の白髪が気になる部分は、しっかりカバーor自然なぼかし(明るさにより)
中間~毛先はダメージを抑えるカラー剤を使用
ハイライトやローライトで立体感を出すことも可能
カラー後のアルカリ除去や弱酸性への後処理も丁寧に対応
すべてはダメージレスで長持ちする美しいカラーのために。
カウンセリングで髪の状態やご希望をお聞きし、最適な施術をご提案いたします。
白髪染めを「切り替える」のではなく「取り入れる」
白髪染めは、ファッションカラーの代わりになるものではなく、髪質やライフスタイルに合わせて“取り入れる”ものです。
これからは、白髪をマイナスに捉えるのではなく、個性としてデザインの一部にする時代。
髪の明るさや色味、印象をコントロールしながら、おしゃれなヘアカラーを一緒に楽しんでいきましょう。