いろいろなカラー剤を説明してきましたが、どのカラーにもメリットとデメリットがあります。
色の豊富さや色調が鮮やかなのは、やっぱりアルカリカラーが
1番きれいな発色をしますが、髪や頭皮に刺激とダメージが出やすくなります。
弱アルカリカラーや微アルカリカラーは明るさを今以上明るくしない部分に
ダメージが少なく鮮やかな色調を楽しむ事ができますが、明るくすることはあまりできません。
香草カラーや和漢カラーなどは、ほぼダメージが少なくカラーできますが、
細かい色味の調整があまりできません。
100%天然へナはカラー剤としては、オレンジの1色だけで明るくすることも、
暗くすることもできないカラーですが、髪のハリやコシをあたえてくれて、
続けることによりしなやかさもでてくるというメリットがあります。
このようにどのカラー剤にもメリット、デメリットがありパーフェクトな
カラー剤は存在しないのが今のヘアカラーの現状です。
カラーで大事な事は、希望の色にできるだけ近づくようにしながら
できるだけダメージが少ないカラー剤を選択するのか、色味重視でいくのか、
髪の毛や頭皮の状態を確認しながら相談して決めていくことが大切です。
そしてヘアカラー後にアルカリ性に傾いている髪を弱酸性まで戻し、
残留している不必要な成分を髪の中からなくしてあげることです。
この後処理をしっかりしておかないと退色やダメージ進行の原因になるので、
必ず後処理をしっかりやってくれる美容室でカラーをしてくださいね。
ヘアカラーをできるだけダメージ少なく染めるには、
例えば、根元の黒い部分のみアルカリカラーを使用し、
以前染めた部分で色を少しだけ変えたい場合などは、その部分は香草カラーや和漢カラー、
またはノンアルカリカラーなどを使い色を変えると
ダメージを抑えながらカラーチェンジすることができます。
今以上に明るくしない場合、根元の黒い部分の1度だけアルカリカラーで、
その後はダメージの少ないカラー剤を続ければダメージの進行を
かなり抑えながらカラーを楽しむことができます。