ヘアサイクルとは?
〜髪が生え、抜けるまでのしくみ〜
「髪は生えて抜けるもの」とは知っていても、その詳しいしくみ=**ヘアサイクル(毛周期)**については意外と知られていません。
髪の毛には一つひとつに“寿命”があり、そのサイクルが崩れると、薄毛やボリューム減少につながります。
■ ヘアサイクルは4つの時期に分かれます
初期成長期(スタート準備段階)
成長期(髪が伸び続ける期間:3〜7年)
退行期(毛根の縮小・活動低下:2〜3週間)
休止期(完全停止・脱毛準備:2〜3ヶ月)
髪の毛は1日50〜100本ほど自然に抜けますが、これは休止期を迎えた毛が新しい毛に押し出される現象。
正常なサイクルであれば、同じ毛穴から再び髪が生えてきます。
■ 正常なヘアサイクルの比率
成長期:全体の約85〜90%
退行期:1%程度
休止期:9〜14%
つまり、全体の約1割は“今生えていない”状態が正常というわけです。
このバランスが崩れ、成長期の割合が減ってしまうと、髪が育つ前に抜けてしまう=薄毛や細毛が進行します。
🧪 最新エビデンス
日本皮膚科学会の報告では、ストレス・加齢・栄養不足・ホルモン異常などがヘアサイクルに悪影響を与えることが明らかになっており、特に女性では「休止期の延長」によるボリューム減少が多く見られるとされています(FAGAやびまん性脱毛症)。
次回は、このヘアサイクルが「乱れる原因」と「整える方法」をご紹介します!