- 1 天然の力で髪をいたわる。「ヘナ」の本当の魅力と知られざる効果
- 1.1 ■ ヘナとは何か?〜植物の力が生きる、ナチュラルな染料
- 1.2 ■ カラー剤ではなく、髪と頭皮の“リトリート”としてのヘナ
- 1.3 ■ ヘナショックって?初回に感じる“違和感”の正体
- 1.4 ■ 紫外線から髪を守る“ナチュラルシールド”としてのヘナ
- 1.5 ■ ヘナの“時間がかかる”は、むしろご褒美タイム!
- 1.6 ■ 白髪はどうなる?色の選べない“潔さ”も魅力のひとつ
- 1.7 ■ 香りと向き合う:ヘナの“草の香り”は賛否あり?
- 1.8 ■ アレルギーが出ないとは限らない。安全のために必ずパッチテストを
- 1.9 ■ ヘナは“育てるカラー”。続けることで髪は必ず応えてくれる
- 1.10 ■ まとめ:自然の恵みと丁寧なケアが育てる、あなただけの髪色と髪質
天然の力で髪をいたわる。「ヘナ」の本当の魅力と知られざる効果
こんにちは。shi-ki.です。
今回は、当サロンのこだわりメニューのひとつでもある「天然100%ヘナ」について、徹底的にご紹介したいと思います。
最近では、「オーガニック志向」「敏感肌対応」「頭皮にやさしいカラーを選びたい」というお声が本当に増えてきました。そんな中で、改めて注目されているのが【ヘナ】です。
でも…
「オレンジにしかならないんでしょ?」
「染まりが悪くて、時間がかかるらしい」
「ギシギシになって髪が痛みそう」
そんな“ちょっと残念なイメージ”をお持ちの方も多いかもしれません。
今回は、そんな誤解をまるっとくつがえしてしまいましょう!
■ ヘナとは何か?〜植物の力が生きる、ナチュラルな染料
ヘナは、ミソハギ科の植物「Lawsonia inermis(ローソニア・イネルミス)」の葉を乾燥・粉末にした天然の染料です。
原産地はインド、西アジア、北アフリカなどの乾燥地帯。特に標高が高く、水はけの良い土地で育つことで、色素の濃い良質な葉が育ちます。
葉には「ローソン(lawsone)」という赤〜オレンジ色の天然色素が含まれており、この成分が髪のタンパク質(ケラチン)と結合して発色します。
ローソンは染料としての機能だけでなく、抗酸化作用・抗菌作用があることも近年の研究で報告されており、アーユルヴェーダでは皮膚炎や火傷の治療にも使われてきました。
■ カラー剤ではなく、髪と頭皮の“リトリート”としてのヘナ
ヘナの本当の魅力は「染めること」だけではありません。
髪の内部にできたダメージホール(空洞)にヘナの成分が入り込み、髪の内部のタンパク質に絡みつき、髪が芯から強くなり自然にコーティングされることで、
ハリ
コシ
ツヤ
がよみがえるのです。
また、ヘナに含まれるタンニンやフラボノイドには、活性酸素の抑制作用や頭皮の抗菌効果もあり、
頭皮の炎症やかゆみ
フケの予防
老化の進行抑制
にも期待されています。
とくに、加齢やストレスで髪のハリ・コシが失われてきた方には、エイジングケアとして非常におすすめです。
■ ヘナショックって?初回に感じる“違和感”の正体
初めてヘナをされた方からよく聞くのが、
「ギシギシする…」
「髪が硬くなった気がする…」
この現象は「ヘナショック」と呼ばれています。
原因は、ヘナの色素や成分がダメージホールに一気に入り込み、髪が急激に密度を取り戻すことで一時的に“硬さ”を感じるためです。
しかし、これは一時的な反応。数回施術を重ねることで髪がしっかりと補強され、自然な柔らかさとまとまり、内側からにじむようなツヤが出てきます。
即効で柔らかくしたい方には、ナチュラルトリートメントとの併用もおすすめしています♪
■ 紫外線から髪を守る“ナチュラルシールド”としてのヘナ
髪の紫外線対策、できていますか?
紫外線は、キューティクルを破壊し、カラーの退色やパサつきの原因になります。
実はヘナは、そんな紫外線から髪を守ってくれる“天然のシールド”の役割も果たします。
ローソン色素が髪の表面にコートを作り、紫外線や乾燥、摩擦などの外的刺激からガード。これは、近年の植物化学研究でも確認されており、抗酸化植物成分としてのヘナの有用性が再評価されています。
■ ヘナの“時間がかかる”は、むしろご褒美タイム!
市販のカラー剤のように短時間で染め上げることはできません。
なぜなら、ヘナは「ケラチンへの結合」という自然の作用で染まるため、じっくり時間がかかるからです。
通常の放置時間:45分〜
よりしっかり染めたい場合:数時間
保温キャップなどを使えば多少短縮も可能ですが、基本は“のんびりゆっくり”。
まるで髪と自分自身をいたわる時間。
shi-ki.では、リラックスできる空間で、そんな「ヘナ時間」も楽しんでいただいています。
■ 白髪はどうなる?色の選べない“潔さ”も魅力のひとつ
100%天然のヘナは、基本的に「白髪がオレンジ色に染まる」という特性があります。
黒髪は染まらず、白髪だけがオレンジに発色するため、明るいメッシュのようなナチュラルな仕上がりになります。
もし、茶色〜ダークブラウンにしたい場合は「インディゴ」などのハーブとの二度染めを提案することもありますが、それでも100%天然にこだわります。
ここで注意!
ブラウンに一度で染まるヘナ製品の多くには、合成染料(ジアミンなど)が含まれている場合があります。ご使用の際は成分表にご注意を!
■ 香りと向き合う:ヘナの“草の香り”は賛否あり?
ヘナは天然の葉そのものなので、染めている最中〜数日は、独特の“葉っぱの香り”がします。
これはアロマのように癒されるという声もある一方、「牧草のようで苦手…」という声も。
shi-ki.では、香りが気になる方にはナチュラル系のアロマオイルなどを用いて、心地よく過ごしていただけるよう工夫しています♪
■ アレルギーが出ないとは限らない。安全のために必ずパッチテストを
ヘナは“自然=安全”と思われがちですが、植物アレルギーをお持ちの方や、極度の敏感肌の方は注意が必要です。
植物にもアレルゲンは含まれており、かゆみや赤み、かぶれを起こすこともあります。
初めての方は、必ずパッチテストを行いましょう。
■ ヘナは“育てるカラー”。続けることで髪は必ず応えてくれる
ヘナは1回の施術で劇的に美しくなる魔法ではありません。
ですが、続けるほどに髪が強くなり、余分なトリートメント剤やケアアイテムが不要になるほど、自己回復力が高まっていきます。
「髪が素直にまとまるようになった」
「ボリュームが出るようになった」
「頭皮が健康になってきた」
そんなお声を、shi-ki.ではたくさんいただいています。
■ まとめ:自然の恵みと丁寧なケアが育てる、あなただけの髪色と髪質
ヘナは“時短”や“効率”を求める現代とは真逆にあるかもしれません。
でも、だからこそ「髪や頭皮をいたわる」「今よりもっと自分を大切にする」という、新しい価値観が生まれます。
shi-ki.では、そんな“髪と心に寄り添う時間”を大切に、ひとりひとりに合わせたヘナ体験をご提供しています。
気になった方は、まずはご相談ください。
あなたの髪と、ゆっくりじっくり向き合う時間、はじめてみませんか?