育毛剤や発毛剤の薬事法の分類

育毛剤と発毛剤の違い、ご存じですか?

〜薬事分類と“効果効能”のルールを正しく知ろう〜

「育毛剤って発毛するの?」
「発毛剤って、どこでも買えるの?」
お客さまからもよくいただくこの質問。

実は育毛剤・発毛剤といっても、すべて同じではありません
医薬品か、医薬部外品か、はたまた化粧品か…によって、効能や効果の“言える範囲”が法律でしっかり決まっているんです。

今回は、薬機法(旧・薬事法)に基づいた、育毛・発毛に関する分類の違いと、選び方のポイントをお伝えします。


✅ 育毛・発毛に関する製品の分類は主に4つ!

育毛・発毛に使われる製品は、薬機法上で以下のように分類されます。

分類 代表例 効果の表現範囲
第1類医薬品 リアップX5プラス、スカルプD メディカルミノキ 「発毛」「発毛促進」「育毛」「脱毛の予防」が可能
第2・3類医薬品 一部の漢方薬、内服系の頭皮改善薬など 一般的な体質改善・抜け毛対策など
医薬部外品(育毛剤) カロヤン、アデノゲン、薬用育毛トニック等 「育毛」「脱毛の予防」「毛生促進」「ふけ・かゆみ防止」など限定的
化粧品 スカルプエッセンス、頭皮用ローションなど 「保湿」「頭皮環境を整える」など美容目的に限定

🧪 ポイント①:「発毛」と言えるのは第1類医薬品だけ!

最も誤解されやすいのが、「発毛」という言葉の使い方。
実はこの表現、法律上、非常に厳しく制限されています。

✅ **「発毛」「発毛促進」**と明記してよいのは、
ミノキシジルなどを配合した“第1類医薬品”のみ

それ以外の医薬部外品や化粧品では、「育毛」や「脱毛予防」までしか謳うことができません。

例えば、有名な育毛剤である「アデノゲン」や「カロヤンガッシュ」は医薬部外品のため、「育毛剤」とは言えても「発毛剤」とは名乗れないのです。


✅ ポイント②:医薬品にも“ランク”がある

医薬品はさらに、販売方法の違いに応じて次の3つに分けられます。

■ 医療用医薬品

  • 処方箋が必要。病院・クリニックでのみ入手可能。

  • 例:フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)など、内服型のAGA治療薬。

■ 一般用医薬品(市販薬)

  • ドラッグストア・薬局などで購入可能

  • 第1類〜第3類に分類

分類 購入条件 主な特徴
第1類医薬品 薬剤師が常駐している店でのみ購入可 例:ミノキシジル配合製品(リアップ、リグロ)
第2・3類医薬品 登録販売員でも販売可能 比較的副作用リスクが低い、生活習慣改善薬など

ここで注意したいのは、「薬剤師が不在の店舗では第1類医薬品を買えない」という点です。

実際、夜間や小規模店舗では薬剤師が不在のことも多く、リアップなどは取り扱いできないこともあります。


🆕 最新のエビデンスと情報(2024年時点)

  • ミノキシジルの外用は、男性・女性ともに効果が認められた唯一の一般用医薬品(日本皮膚科学会 A評価)

  • フィナステリド(内服)は男性型脱毛症(AGA)に有効(ただし女性には禁忌)

  • 日本では2021年より「ミノキシジル5%」を含む製品が一般用として販売可能になり、より身近に


✅ まとめ:自分の目的に合った分類を選ぼう!

目的 選ぶべき分類 備考
発毛を目指す(毛がないところから) 第1類医薬品 ミノキシジル外用など
薄毛予防・進行抑制 医薬部外品 頭皮環境を整える
抜け毛が気になる・頭皮ケアを始めたい 医薬部外品 or 化粧品 日々のケアに向く
体質・ホルモンが関係する薄毛対策 医療用医薬品 AGA・FAGA治療は専門医と相談を

💬 美容室からのアドバイス

育毛ケアは「何を使うか」も大切ですが、「どう使い続けるか」がもっと重要です。
使用アイテムの分類や効能を正しく知ることで、自分に合ったケアが選べるようになります。

また化粧品登録の商品でも、ミノキシジルと同等の効果が認められているアイテムもございますので育毛剤・発毛剤で迷われている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
頭皮診断やマイクロスコープチェックで、今の頭皮状態を一緒に確認することもできます。


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