〜クセ毛・ダメージ毛・直毛まで湿度による髪の変化と対策を解説〜
こんにちは。
梅雨時期や湿気の多い季節になると、こんなお悩みを抱える方が増えてきます。
「朝セットしてもすぐうねる…」
「広がってまとまらない!」
「パサついてボサボサに見える…」
実はこうした髪のお悩み、湿度と髪の構造が深く関係しているのです。
今回は、なぜ湿気が髪に影響するのか?そしてくせ毛・ダメージ毛・直毛それぞれの特徴と対策について、詳しくお話していきます。
湿度が髪に与える影響とは?
髪の毛はとても繊細な構造をしており、外部からの湿度に敏感に反応します。湿気の多い空気の中では、髪が空気中の水分を吸収し、膨らんだり広がったりしてしまうのです。
これは髪の主成分である**ケラチンタンパク質が「親水性」**を持っているため。つまり、髪は水を吸いやすい性質を持っているということなんですね。
特にクセ毛やダメージ毛は、水分の吸収が均等ではないために、さらに大きな影響を受けやすくなります。
クセ毛と湿気の関係
くせ毛の方は、髪の内部構造や表面の形状が直毛と異なり、髪の一本一本が不均等にねじれているのが特徴です。
湿気が多くなると、そのねじれた部分に不均一に水分が吸収され、水分が多く入った部分は膨らみやすく、そうでない部分はそのまま。
結果として、うねりが強調され、まとまりが失われるという現象が起きてしまいます。
近年の研究(2022年・国際毛髪科学ジャーナル)でも、「髪の形状と水分の吸収差」がうねりやフリッズ(広がり)の主な原因であることが明らかになっています。
ダメージ毛は湿度でさらに広がりやすく
ダメージ毛も湿気の影響を大きく受けます。
カラーやブリーチ、アイロンなどの繰り返しで傷んだ髪は、キューティクル(髪の表面を覆う鱗片状の部分)が剥がれたり浮いたりしている状態です。
この状態では、髪の内部に余分な水分がどんどん入り込んでしまい、髪の膨張が起こりやすくなります。
結果、広がり・パサつき・枝毛の悪化など、見た目にも手触りにも大きな変化が…。
実は直毛の方も湿度に悩んでいる?
クセ毛の方からすると意外かもしれませんが、直毛の方でも湿気に悩むケースがあります。
直毛は髪の水分吸収が均等に行われるため、膨張よりも「重さによるボリュームダウン」が起こりやすく、ペタンとしてしまうのが悩みになる方も。
特にトップにボリュームが出にくい髪質の方は、湿気によって一気に印象が変わってしまうことがあります。
湿度対策には“水分バランスのコントロール”がカギ
ではどうすれば、湿気による広がりやうねりを抑えられるのでしょうか?
答えは、「髪に必要な水分は与えつつ、余分な湿気の侵入は防ぐ」というアプローチです。
◎ 具体的な対策方法
保湿力のあるヘアオイルやヘアクリームを使う
→ 髪の表面に油膜をつくることで、湿気の侵入を防ぎつつ、水分を保持します。
→ シアバター、ホホバオイル、アルガンオイルなどの天然由来成分がおすすめ。スタイリング剤でホールド力をプラス
→ 湿気で崩れやすい前髪や毛先には、バームやクリームタイプのスタイリング剤をなじませ、形をキープ。ヘアアイロン前の耐湿ヒートプロテクトスプレー
→ 熱を加える前に、耐湿処方のスプレーを使うことで、湿度によるリバウンド(再うねり)を防ぎます。アップスタイルやまとめ髪にする
→ 湿気が強い日は思い切ってアップに!
→ 髪をまとめることで広がりを目立たなくし、湿度の影響を最小限に抑えられます。縮毛矯正でクセを落ち着かせるのも一つの方法
→ 特に強いうねりや広がりが気になる方には、髪質改善や弱酸性縮毛矯正などもおすすめです。
最後に:湿気に負けない髪を育てるために
湿気は、クセ毛やダメージ毛にとって天敵のように感じてしまいますが、髪の構造と原因を理解し、適切なケアを取り入れることで、十分にコントロールできます。
毎日のヘアケアで大切なのは、「保湿」「補修」「保護」の3ステップ。
美しい髪は湿度にも負けません。
髪の状態に合わせたケアを取り入れながら、湿気の季節も自分らしく、快適に過ごせる髪型を楽しみましょう。
ご相談はいつでもお気軽に。
Shi-ki.では、髪質やお悩みに合わせた湿度対策用メニューやアイテムのご提案も行っています。あなたに合ったヘアケア、見つけてみませんか?