こんにちは。
ヘアスタイルって、自分に似合っていると気分が上がりますよね。
でも「どんな髪型が自分に合っているのか分からない」「小顔に見えるカットってあるの?」と、迷われる方も多いはず。
そこで今回は、美容室で実際に活用している**「顔型別の似合わせカット」の理論と、
スタイル提案のコツ、そしてスタイリングのしやすさも考えたカットの応用方法**まで、詳しくお話していきます。
顔型を知ることで、似合うが見えてくる
顔型は大きく分けると、以下の4つに分類されます。
丸顔
ベース型
逆三角形型
面長型(今回は除外)
それぞれに似合うフォルム(シルエット)や、ボリュームの位置、前髪の形などにポイントがあります。
◉ 丸顔タイプの似合わせ
丸顔さんは、顔の横幅が広く見えがち。
縦ラインを意識したカットで、バランスを取るのがポイントです。
ボリュームの位置:リップラインより少し下
おすすめのシルエット:ひし形フォルム
前髪:斜めバングで、長めのラインを強調
最新エビデンスより:
近年の顔立ち分析(フェイスバランス理論)では、「顔の縦横比率が1:1.4」程度が最も調和的とされており、縦ラインの強調が丸顔の補正に有効とされています。
◉ ベース型(エラ張り型)の似合わせ
ベース型は、エラが張って見えやすく、顔が角ばって見える印象になりがちです。
エラの少し上にボリュームを持たせることで、自然なシルエットをつくれます。
ボリュームの位置:エラの少し上
避けたい形:リップライン下のくびれ(逆効果)
前髪:重め、かつサイドバングを自然に繋げる
美容現場のポイント:
サイドから見たときに「耳の横から顔にかけて三角形」になるように厚みを出すことで、フェイスラインがシャープに見えます。
◉ 逆三角形型の似合わせ
頬骨が張り、アゴがシャープな逆三角形型。
アゴ下にボリュームを持たせ、上部を軽く仕上げることでバランスが整います。
ボリュームの位置:アゴの位置より下
高さ:頭頂部はあまり高さを出しすぎない
前髪:幅は狭く、シースルー系や長めの斜めバングが好相性
現場のアドバイス:
トップにボリュームが出すぎると「逆三角形」が強調されてしまうため、ふんわり感を抑えたレイヤー構成がおすすめです。
◉ ベース型の応用テクニック
もう一歩踏み込んだスタイル提案として、**顔まわりの髪の「厚み」や「段差の幅」**を工夫することで、より自然な小顔効果を演出できます。
ポイント:頬骨より上にボリュームを置く
厚みの位置:エラを覆うように髪を残す
カット方法:広いレイヤーを避けて、ナチュラルに繋げる
髪が軽くなりすぎるとエラの存在が浮き出てしまうので、「量を取る=軽くする」だけでなく、「重さのバランスを整える」ことが大切です。
◉ 応用:なりたいヘアスタイルに近づく方法
「丸顔だから絶対にこうしないといけない」ではなく、なりたいスタイルに近づけながらも、骨格を活かすのが本当の似合わせカット。
たとえば、ロングのAラインスタイル(毛先重めのロングヘア)なら…
丸顔・逆三角形→ボリュームを少しだけ上に設定して調整
カットはベースをしっかり作り、量感でフォルムを調整
注意点:軽くしすぎると毛先が動きすぎて、まとまりにくくなることがあります。
そのため、髪質に応じて「量感」か「シルエット」のどちらを重視するかを判断してカットします。
◉ ライフスタイルと髪質に合わせたカット
似合わせカットを実現するには、お客様の髪質・毛量・くせ・ライフスタイルを丁寧にカウンセリングすることが不可欠です。
アイロンやコテを使う習慣があるか
朝のスタイリング時間をどれくらいかけられるか
髪の毛が硬い/柔らかい、広がりやすい など
それらを踏まえたうえで、**「あなたに最適なカットバランス」**をご提案します。
まとめ
似合わせカットは、顔型だけでなく「なりたい自分像」や「普段のライフスタイル」との調和が重要です。
顔型ごとに「ボリュームの位置」と「前髪のバランス」を変える
髪質と髪のクセ、日々のスタイリング方法を考慮してカットする
自分では気づきにくい骨格の悩みは、プロの目線で補正可能
自分にぴったりのヘアスタイルに出会いたい方は、ぜひ一度ご相談ください。