パーマの薬剤の性質〜髪質×薬剤×デザインの関係を解説

  • 2025年7月13日
  • 2025年7月15日
  • パーマ

こんにちは、shi-ki.です。
今回は、パーマを成功させるための「考え方」と「最新の薬剤事情」についてご紹介します。


■ パーマ薬剤には“性格”がある!?最新の薬剤設計とは

髪の内部には、親水性(=水と馴染む)領域と疎水性(=油になじむ)領域があり、パーマ薬剤はそれぞれの性質に合わせて反応する仕組みになっています。

代表的な薬剤は以下の通りです:

薬剤名 主な反応領域 pH域 特徴
チオグリコール酸系 親水性 弱アルカリ性〜アルカリ性 パワーが強く、リッジ感のあるウェーブ
システイン 親水性 アルカリ性 柔らかい仕上がり、ウェーブダウンしやすい
システアミン 疎水性 中性〜アルカリ性 太く硬い髪にしっかり作用
スピエラ/GMT 疎水性 酸性領域 酸性〜弱酸性でもパーマが可能。ダメージ毛・エイジング毛向き
チオグリコール酸システアミン 親水性+疎水性 中性~アルカリ性 チオグリコール酸とシステアミンの2つの特徴がある

■ 注目の新成分:チオグリコール酸システアミンとは?

近年、低ダメージで高いパフォーマンスが期待される還元剤として注目されているのが、**チオグリコール酸システアミン(TGA-Cys)**です。

これは、「チオグリコール酸」と「システアミン」を組み合わせた構造で、
✔ 還元力はマイルドなのに、浸透力と反応性に優れる
✔ pHが中性~弱酸性でも反応する
独特なツンとした臭いが少ない(お客様にも好評)
という点から、現場でも非常に使いやすい薬剤です。

従来のチオ系と比べて、システアミンはタンパク質へのダメージが少ないため、エイジング毛やブリーチ毛など、繊細な髪にも対応可能です。
特に「ふんわり柔らかい質感」を出したい方にはぴったり。


■ どんな髪に向いてる?

  • 細くてコシがない髪の毛に、柔らかいカールをつけたい

  • ダメージ毛でパーマを諦めていたけど挑戦してみたい

  • ヘアカラーとの併用を考えている

そんな方には、システアミン系パーマはまさに救世主です。
ただし還元力が穏やかな分、**技術者の設計力(塗布量・時間・放置条件など)**が非常に大切になります。


■ 臭いが少ない=快適、でも油断は禁物

システアミンはその低臭性から「快適な施術」として評価されていますが、一部でかぶれやアレルギーの報告もあります。
(これは他の還元剤でも同様ですが)施術前のパッチテストやカウンセリングが大切です。

また、システアミンの構造上、アルカリ剤との組み合わせによって過収斂(硬化)しやすい点もあるため、後処理のpH調整が非常に重要です。


■ まとめ:薬剤が進化すれば、もっと自由にパーマが楽しめる

昔は「パーマ=傷む」というイメージが強かったですが、今は薬剤の進化により「パーマ=髪質改善ツール」としても活用されつつあります。

  • 髪をやわらかく見せたい

  • 動きをつけて雰囲気を変えたい

  • 毎日のスタイリングをラクにしたい

そんな方にこそ、今のパーマはオススメ。
shi-ki.では、お客様の髪の状態に合わせて最適な薬剤(チオ系/酸性系/システアミン系など)を使い分ける施術を行っています。

「ダメージが怖い」
「何が合うかわからない」

そんな方も、まずは気軽にご相談くださいね!

最新情報をチェックしよう!
>ご予約はこちら

ご予約はこちら

24時間予約可能なネット予約をご利用ください。