パーマって何?いまさら聞けない仕組みと種類のハナシ
こんにちは、
「パーマっていっぱい種類があるけど、結局なにがどう違うの?」という声をよくいただきます。
確かに、最近の美容室では水パーマ、デジタルパーマ、エアウェーブ、クリープパーマ、さらには美容室独自のネーミングなど…バリエーションが豊富すぎて混乱してしまいますよね。
実は、いろいろ名前はありますが、パーマの技術的な分類でいうと以下の3つに大きく分けられます。
■ パーマの基本分類
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コールドパーマ(昔ながらのパーマ/クリープパーマなど)
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デジタルパーマ(加温機を使うホット系)
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エアウェーブ(空気の力で還元+加温)
そのほかの「ボディパーマ」や「水パーマ」などは、上記の中の施術工程や薬剤の工夫による“派生系”と考えてOKです。
■ パーマの仕組みを海苔巻きで例えると?
shi-ki.でお客様にパーマの仕組みをお伝えするとき、よく「髪の毛=海苔巻き」に例えています。
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海苔の部分:キューティクル(髪の表面)
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ご飯の部分:コルテックス(髪の構造の大半)
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具の部分:メデュラ(髄質)(髪の中心部分)
パーマの基本は「ご飯=コルテックス内の結合」を一度切って、カールをつけた状態で再結合させること。
この“結合の再構築”が成功すれば、美しいカールやウェーブが形成されるわけです。
■ 髪質によって薬剤選定は大違い!
ここで重要なのは「髪の違い」。同じ薬剤でも、人によって反応がまったく異なります。
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キューティクルが厚くて硬い髪は、薬が内部に届きにくい
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ダメージ毛はキューティクルが開いていて薬が過剰に入りやすい
そのため、パーマは「技術」だけでなく「診断力」が超大事。
たとえば水パーマ(スチームを併用する)では、スチームの力でやさしくキューティクルを開かせ、余分なアルカリを使わずにご飯部分に薬剤を届けられます。
最新の研究では、アルカリ度が高いとダメージが加速することが明らかになっており、「低アルカリ・中性〜弱酸性」の薬剤の活用が注目されています。
■ 「パーマコース」で選ぶと失敗する理由
「このスタイルにこのパーマ」と決まったメニュー構成だと、髪の状態や目的と合わないことも…。
パーマは薬剤と施術方法をミックスして最適化する“オーダーメイド”が大切です。
✔ 髪質
✔ ダメージ履歴
✔ 理想のカール感・持続性
これらをプロが見極めたうえで、最適な手段(コールド/デジ/エア)を選ぶことがパーマの成功のカギです!