こんにちは、shi-ki.です。
お客様からよくこんなお声をいただきます。
「なんで美容室のシャンプーって、あんなに気持ちいいの?」
「自宅では絶対に味わえない心地よさですよね…」
そうなんです。
ただ“頭を洗う”だけではないこの気持ちよさの正体、いったい何なのでしょうか?
今日はそのヒミツを、科学的視点も交えてお伝えしていきます🧴🫧
■ 気持ちよさのカギは「触覚」と「脳内ホルモン」
私たちが「気持ちいい」と感じる大きな要因のひとつが、”触れられる感覚=触覚刺激”です。
この“触覚”の中でも、特に関係しているのが「C触覚線維(C-tactile fibers)」という神経。
2021年の英国の神経科学研究(University of Liverpool)によれば、この神経はゆっくり・やさしく触れることで活性化し、オキシトシン(愛情ホルモン)やセロトニン(幸せホルモン)の分泌を促すとされています。
▶️ 美容師の指の腹でゆっくりと撫でられる
▶️ 適度な温度のお湯が頭皮を流れる
▶️ 安心できる環境で目を閉じる
これらすべてが、「副交感神経(リラックスモード)」を優位にし、脳が“癒された”と感じる状態を作り出してくれるのです。
■ “気持ちよさ”の科学=タッチと温度のコラボ
気持ち良いシャンプーは、以下の条件で特に反応が良いとされています:
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38℃前後の温かさ(頭皮の皮脂を落としすぎず、汚れを落とすのに適している)
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3cm/秒のゆっくりとした撫で
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リズミカルな動き
お湯の温度、タッチの速度、圧の加減まで、すべて“気持ちよさ”の神経科学に基づいた動きなのです。
■ もうひとつの快感要素:「頭皮マッサージ」による筋肉ほぐし
頭皮は「帽状腱膜」と呼ばれる筋膜で覆われていて、ストレスや目の疲れで硬くなりやすい部位。
この筋膜を指先で優しくゆるめると…
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血流UP
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筋肉の緊張緩和
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自律神経の調整
といった作用があり、身体全体が緩むような感覚につながります。
実際、東京医科歯科大学の研究では、「頭皮マッサージは首・肩の筋緊張を間接的に緩和する」という報告もあります。
■ “気持ちいい”の正体は「五感のトータルケア」
美容室のシャンプーが“特別”に感じる理由は、洗浄行為以上のケアがそこにあるから。
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触覚(手のぬくもり)
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聴覚(お湯の音・シャンプーの泡音)
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嗅覚(アロマの香り)
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視覚(目を閉じることによる休息)
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温熱感覚(ちょうどいい湯温)
これら五感すべてが同時に癒されることで、**「気持ちいい」を超えた“整う体験”**となるのです。
■ まとめ:あなたは“頭だけ”洗ってるんじゃない
美容室のシャンプーは、単なる洗髪ではなく「脳と身体のリトリート(回復)」。
shi-ki.ではこの感覚を、
「小さなヘッドスパ」と呼んでいます。
“心地よさの科学”を知ってから受けると、もっと深く癒されるかもしれませんよ🫧
次回は【ヘッドスパと脳の疲労の関係】について詳しくご紹介します。
脳疲労に悩んでいる方、ぜひお楽しみに♪