髪と頭皮のことを考えたヘアカラー選び
〜アルカリカラーからノンアルカリ・和漢カラーまで〜
「カラーやパーマをすると、髪が傷むのは仕方ない」と思っていませんか?
実は、カラーの方法や薬剤の選び方次第で、髪や頭皮への負担は大きく変わるのです。
Shi-ki.では、お客様の髪質や頭皮の状態、そしてカラーの履歴をもとに、髪にとって最適な薬剤選びとダメージケアを行っています。今回は、代表的なカラー剤の種類とその特徴を解説します。
1. アルカリカラーの特徴と仕組み
美容室で最も一般的に使われているのが「アルカリカラー」。
これは、1剤と2剤を混ぜて使用し、髪のキューティクルを開きながらメラニン色素をブリーチして、内部で酸化重合によって発色させます。
メリット
明るく鮮やかな発色が可能
黒髪をしっかり明るくできる(唯一の方法)
白髪染めにも対応できる
デメリット
髪内部のタンパク質が変性し、ダメージの原因に
キューティクルを開くため、毛髪が乾燥しやすくなる
明るくする力が強いほど、ダメージも大きくなる(特にブリーチ)
最新の研究でも、アルカリ剤による毛髪内部のコルテックス破壊や、タンパク質損失の影響が確認されています(2023年・毛髪科学国際会議)。
2. ノンアルカリカラー・弱アルカリカラーでダメージレスに
髪を明るくする必要がない部分には、ノンアルカリカラーや弱アルカリカラーを使用することで、負担を大幅に軽減できます。
特徴
アルカリ剤を含まない、または微量のため刺激が少ない
色味補正・トーンダウン・既染部への色足しに最適
髪へのダメージが非常に少ない
特にノンアルカリカラーは、すでに明るくなっている部分や白髪部に色を補うのに理想的です。
Shi-ki.では、根元はアルカリカラーでしっかり明るく、毛先はノンアルカリで染め分けることで、全体の色味を美しく整えながら、髪の健康を守ります。
3. 和漢植物カラーという選択肢
和漢植物カラーは、植物由来の成分と染料を融合させた粉末系のカラー剤です。
特徴
アルカリ剤が入っていないため、刺激・ダメージが少ない
明るくすることはできない
白髪染めや色味チェンジに対応可能
ジアミンの量が通常のカラー剤に比べ約10分の1(アレルギー対策)
頭皮が敏感な方や、繰り返しカラーをしている髪に対して非常に有効です。
次回は、【後処理ケアの重要性】と【香草カラー・ヘナの特性】、そしてShi-ki.ならではのこだわりのカラー施術についてお話ししていきます。