自律神経と抜け毛の関係
~“ストレスと薄毛”の関係をもっと深く知ろう~
「抜け毛が増えてきた」
「なんだか髪が細くなってきた気がする…」
「頭皮が硬くて動かない感じがする…」
そんなお悩みの背景にあるのが、実は**“自律神経の乱れ”**かもしれません。
ストレス社会といわれる現代、毛髪にまつわる悩みも年々増加しています。
今回は、知られざる**「自律神経と髪の深い関係」**について、やさしく解説していきます。
🧭 自律神経とは?ざっくり知っておきたい基礎知識
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、内臓・血管・ホルモンなどの働きをコントロールする神経のことです。
この自律神経は大きく分けて次の2つからなります。
神経の種類 | 主な働き |
---|---|
交感神経 | 活動モード(昼間、緊張・ストレス時に優位) |
副交感神経 | 休息モード(リラックス、睡眠中に優位) |
この2つがバランスよく働くことで、体の調子が整います。
🔄 自律神経の乱れが髪に及ぼす悪影響とは?
自律神経の乱れによって交感神経が過剰に優位になると、頭皮や毛根に以下のような変化が起きてきます。
⛔ 血流が悪くなる
交感神経が優位な状態では、末端の血管が収縮してしまい、毛細血管まで十分な酸素や栄養が届かなくなります。
→ 毛母細胞・毛乳頭の働きが低下し、髪が細くなる・抜けやすくなる原因に。
⛔ 皮脂分泌の異常
ストレスが続くと、皮脂腺が刺激されて皮脂が過剰に分泌されます。
→ 毛穴詰まり・酸化・かゆみ・炎症など、頭皮トラブルの原因に。
⛔ 成長ホルモンの分泌低下
交感神経優位のまま眠りが浅い状態になると、成長ホルモンが出にくくなります。
→ 髪の成長が妨げられ、ヘアサイクルが乱れやすくなります。
📊 実際のデータや研究からも明らかに
近年の研究(2022年・慶應義塾大学医学部など)でも、
慢性的ストレス→交感神経優位→頭皮血流量の低下→脱毛の進行という関連が、血流測定などを通じて明らかになっています。
また、円形脱毛症の発症にも、自律神経の異常・ストレス反応の関与が指摘されています。
🧘♀️ 自律神経を整えるケア方法
抜け毛・薄毛のケアには、「育毛剤」や「サプリメント」だけでは不十分。
自律神経のバランスを整えて、頭皮の血流や代謝を改善するアプローチがとても大切です。
✅ 朝日を浴びる
→ 体内時計をリセットし、自律神経のリズムが整う
✅ 寝る前にスマホを見ない
→ 交感神経を刺激するブルーライトを避けて、副交感神経を優位に
✅ 軽い運動やストレッチ
→ 血流改善と神経のバランスを調整
✅ 深呼吸や瞑想、音楽
→ 副交感神経を刺激して、リラックス状態に導く
🌿美容室でできる「自律神経ケア」
当サロンでは、髪と頭皮だけでなく、心と神経にも働きかけるリラクゼーションメニューをご用意しています。
▷ ヘッドスパ
頭皮には多くのツボや筋膜があります。これをゆるめることで、緊張した交感神経がゆるみ、副交感神経が活性化します。
▷ アロマや炭酸・ナノバブルとの組み合わせ
香りや微細な刺激が、自律神経の安定をサポート。血流や呼吸も深まりやすくなります。
▷ 頭皮の状態に合わせたカウンセリングとマッサージ
「張っている部分」「冷えている部分」「皮脂が詰まっている部分」などを確認しながら、状態に応じてアプローチします。
🎀まとめ:髪は“神経”と“気持ち”に左右される
髪が抜ける、育たない、パサつく、うねる…
その背景には、ストレスや緊張状態による「自律神経の乱れ」が潜んでいることが多くあります。
どんなに高価な育毛剤やサプリを使っていても、血流や神経の働きが乱れていれば、効果が発揮されにくいのが現実です。
「なんとなく疲れているな…」
「最近ストレスが多くて…」
そんなときは、自律神経に優しい時間を意識して、髪と心を同時にケアしてみませんか?
心が緩むと、髪も整いはじめます。
そんな内側からのアプローチを、私たちがサポートいたします。