年齢を重ねるごとに、髪や頭皮の状態は少しずつ変化していきます。
「髪が細くなった」「ボリュームが出にくい」「頭皮が乾燥しやすくなった」など、40代以降のお客様からよくいただくお悩みのひとつです。
実はこういった変化には、日々のシャンプーの仕方が大きく関わっています。
今回は、サロンでもお伝えしている **「大人世代のための、髪と頭皮を守る正しいシャンプー方法」**をご紹介します。
Step1|「予洗い」がシャンプーの7割!
最初に髪を濡らす「予洗い(よあらい)」、皆さんはどのくらいの時間をかけていますか?
実はこの工程がとても重要です。
✔️ 最低でも2〜3分、しっかりお湯で地肌から髪の毛先まで丁寧にすすいでください。
この予洗いだけで、頭皮や髪の汚れの6〜7割は落とせるといわれています。
また、しっかり濡らすことでこのあと使うシャンプーの泡立ちが格段によくなり、少量で髪や頭皮全体に行き渡ります。
結果的に、摩擦によるダメージを減らし、シャンプーによる刺激も最小限に抑えられます。
※スタイリング剤を多く使っている方は、1回目に軽くシャンプーして泡立て→軽く流してから、2回目でしっかり洗う「2度洗い」がおすすめです。
Step2|泡立ては「空気を含ませて」
シャンプーは、泡立てがとても重要です。
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シャンプー剤は手のひらで軽くのばし、
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空気を含ませるように頭皮で泡立てていく
このようにして、しっかりとした泡を作りましょう。
泡立ちが弱いままゴシゴシすると、髪同士がこすれてキューティクルが傷む原因になります。
泡がクッションの役割を果たしてくれるので、ふんわり泡立てることが美髪への第一歩です。
Step3|洗い方の基本は「地肌メイン・髪は泡で包む」
シャンプーで最も大切なのは、髪よりも頭皮を洗う意識です。
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指の腹を使って、地肌を「揉み出す」ようにマッサージ
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髪の毛はこすらず、泡の中でやさしくなじませるだけでOK
とくに40代以降は、頭皮の血流が落ちやすくなるため、頭頂部(つむじ周辺)に向かって指圧するように洗うことで血行促進につながります。
これが健康な髪の土台づくりにもなります。
※爪を立てる・強くこするなどは頭皮を傷める原因になるためNGです。
Step4|すすぎは「念入りに」、ここが大人髪を守るポイント
洗いよりも大切なのがすすぎ(流し)。
実は、シャンプーが頭皮や髪に残ってしまうと、
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頭皮トラブル(かゆみ・乾燥・におい)
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毛穴の詰まり
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髪のごわつきやベタつき
などの原因になります。
感覚としては、洗いが3〜4割、すすぎが6〜7割くらいのつもりで、最低でも1〜2分間はしっかりと流すことをおすすめします。
耳まわり・後頭部・生え際なども流し残しが多い箇所なので、意識的に丁寧に。
まとめ|シャンプーを変えなくても、「洗い方」で髪と頭皮は変わります
高価なシャンプーに変えなくても、洗い方を見直すだけで髪と頭皮の状態は大きく変わります。
特に40代以降は、髪や頭皮がデリケートになりやすい時期。
正しいケアで、今ある髪を大切にしながら、未来の髪を育てていきましょう。