美容室での「後処理トリートメント」が髪を守る鍵
こんにちは、shi-ki.です。
今回は、カラーやパーマをした後に「なぜ後処理のトリートメントが必要なのか」について、ちょっと専門的に、でも分かりやすくお伝えしていきます。
カラー後やパーマ後、髪の手触りや状態が施術直後と数日後で大きく違った…という経験はありませんか?
それは、髪のダメージが進行している証拠かもしれません。
実は、髪のダメージは施術中だけでなく、施術後にも進行することが近年の研究でわかってきました。
だからこそ、私たちは**「後処理=アフタートリートメント」こそがヘアケアの肝**だと考えています。
理想の状態は「施術直後と数日後で感触が変わらない」こと
髪にとって理想的なのは、パーマやカラー直後の質感と、その後数日~1週間たった後の手触りやまとまりがほとんど変わらないこと。
もし「最初はいい感じだったのに、日に日にゴワゴワしてきた」「毛先が広がってきた」という変化がある場合、それは髪の内部やキューティクルの構造に何らかの変化=後からダメージが進行しているサインです。
なぜパーマ・カラー後にダメージが進行するのか?
カラーやパーマには必ず「薬剤」が使われます。
その薬剤の主なダメージ要因は以下の3つです:
アルカリ剤(キューティクルを開かせる)
残留過酸化水素(酸化ストレスによる毛髪のタンパク質劣化)
処理しきれなかった内部結合の乱れ(とくにパーマ時)
最新のエビデンス
近年の毛髪科学の研究(2022年・日本毛髪科学会)では、
「施術後48時間以内の残留物除去とpH調整が、毛髪の構造安定にとって非常に重要である」と報告されています。
つまり、カラーやパーマで“形”や“色”が変わっても、髪の構造が不安定なままだと、あとからボロボロになってしまう可能性があるのです。
shi-ki.では「後処理」までが施術です
当サロンshi-ki.では、カラー・パーマ施術後の「薬剤除去」「pH調整」「架橋処理」「過酸化水素の中和」などを、すべて標準の料金に含んで対応しています。
具体的には下記のような工程です:
アルカリ剤によってアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に戻す処理
パーマ後の髪で結合しきれなかった内部構造を補強する架橋処理
カラー後に残る過酸化水素を中和・分解する工程
薬剤と一緒にダメージホールを埋めるトリートメント成分を内部に入れ込み補強
これらの処理を行うことで、髪の内部構造が安定し、色落ちやパーマのダレ、乾燥による広がりを防ぐことができます。
よくある質問:「トリートメントしたのに、傷んだ気がするのはなぜ?」
実はこれ、多くの方が経験していることです。
理由は簡単で、使ったトリートメントの成分や施術タイミングが、髪の状態に合っていなかったから。
たとえば…
カラー直後にオイル系のトリートメントを使って皮膜だけ作ってしまい、内部補修ができていない
細い髪に重すぎるトリートメントを使ってしまい、ベタついたりボリュームが出ない
過酸化水素などの残留物がきちんと除去されておらず、後日傷みが出る
shi-ki.では、髪質・ダメージ履歴・希望の仕上がり・生活スタイルなどを丁寧にカウンセリングし、オーダーメイドで処理工程を組み立てています。
トリートメントは「一律」ではありません
同じトリートメントメニューでも、
・カラー後なのか
・パーマ後なのか
・細毛なのか太毛なのか
・動きを出したいのか、まとまりを重視したいのか
などによって、使う成分や工程はまったく異なります。
そして、施術直後の処理に加えて、最終仕上げではヘッドスパや質感を整えるトリートメントも状態に合わせてご提案しています。
「何を使うか」ではなく、「どう使い分けるか」。
これこそが、プロによるトリートメントの本質です。
まとめ:パーマ・カラー後こそ、丁寧な後処理を
パーマ・カラー後のトリートメントは“その場しのぎ”ではなく、髪の未来を守るための処理
残留物除去・pH調整・内部補強・成分中和などの工程が必須
shi-ki.ではこれらすべてを施術に含み、オーダーメイドのトリートメント設計を行います
髪がパサつく、色落ちが早い、パーマがすぐとれる…
そんな方こそ、一度「後処理」の重要性を知っていただきたいと思います。
気になる方は、ぜひ一度カウンセリングで髪の履歴を一緒に振り返ってみましょう。
あなたの髪に必要な“本当のケア”をご提案させていただきます。