毎日のトリートメントで髪質改善!プロが教える正しい付け方とその理由
髪のダメージを感じたとき、みなさんはどうされていますか?
美容室でのトリートメントやサロンスパも効果的ですが、実は毎日のホームケアの「ちょっとしたコツ」だけでも、髪の状態は大きく変わっていきます。
今回は、美容のプロが実践している「トリートメントの効果的な付け方」について、科学的な根拠も交えながらお伝えしていきます。
なぜ正しいトリートメントの付け方が大事なのか?
髪は一度ダメージを受けると自然には元に戻りません。だからこそ、日々のケアがとても重要になります。トリートメントの成分は、髪の内部や表面に栄養や保湿成分を届け、補修・保護の役割を果たします。
しかし、間違った方法で使ってしまうと、本来の効果を十分に発揮できないばかりか、髪のベタつきやボリュームダウンの原因にもなってしまいます。
正しいトリートメントのステップ
① シャンプー後、水気をしっかり取る
トリートメントは水分の多い状態ではなじみにくく、流れ落ちやすくなります。
髪を軽く絞るようにして、余分な水分を取り除くことで、トリートメント成分が髪にしっかり浸透しやすくなります。
【ワンポイント】
髪全体にタオルを巻いて30秒ほど置くと、程よく水分が取れてベストな状態になります。
② ダメージが気になる「中間〜毛先」に塗布
髪全体にベターっと塗ってしまいがちですが、実はトリートメントが本当に必要なのはダメージが蓄積されやすい中間から毛先部分。
根元(特に頭皮付近)にはトリートメントを付けないようにしましょう。根元に塗るとベタつきの原因となり、髪の立ち上がりやボリュームが出にくくなるため注意が必要です。
【例外】
スキャルプ用(頭皮用)トリートメントは別物なので、記載されている使用方法に従ってください。
③ 指の腹で「はさむ→滑らせる」動作を数回
トリートメントをなじませた後は、中間〜毛先を指の腹で軽くはさみ、髪の流れに沿って滑らせる動きを数回行いましょう。
この動作には、以下のような効果があります:
キューティクルを整える(表面のザラつきが軽減)
トリートメントを髪にムラなく均一に浸透させる
手ぐしで毛流れを整えることで乾燥時の広がりを防ぐ
【補足情報】
2023年の国内美容科学会の報告によると、「トリートメント後の滑らせ動作」が髪の光沢度を約15%高めたとのデータもあり、手技による仕上がりへの影響が非常に大きいことが分かっています。
④ 5分ほど時間を置いてから洗い流す
表面補修タイプのトリートメント(いわゆるコンディショナーやリンス)は、すぐに流してもある程度効果がありますが、髪の内部補修を目的としたインバストリートメントの場合は、最低でも3〜5分の放置が推奨されます。
成分が髪の内部に浸透し、補修効果を最大限に引き出すためには「時間」も大切な要素なのです。
【最近の研究から】
内部補修型のトリートメントは「浸透型セラミド」「加水分解ケラチン」などを含むものが多く、これらの成分は数分の放置で吸着・浸透力が上がると報告されています(2022年・毛髪科学ジャーナルより)。
ポイントまとめ
✅ シャンプー後の水気はしっかり取る
✅ トリートメントは中間~毛先に。根元は避ける
✅ 指の腹ではさみながら優しくなじませる
✅ 5分放置して内部補修効果をしっかり得る
最後に:たった1回でも変化を感じるかも?
これらのポイントを意識してトリートメントをするだけで、髪の手触りやまとまりが驚くほど変わることがあります。特にダメージが進行している方や、ブリーチ・カラーを繰り返している方には効果を実感しやすいはずです。
日々の習慣が、未来の髪を育ててくれます。
まずは今日から1回、試してみてくださいね。